アルタイでの楽しい時間もあっという間にすぎて、いよいよ帰る日。ババイ家は、とにかくよく笑う明るい一家で、なにか面白い事がある度にケラケラと笑っていて(実際そんな面白くない些細な事であってもよく笑う)、そんな人達とさようならをするときは、やっぱり少し寂しい気もする。

朝、村に向かって歩き出そうとしたら、放牧に出発したばかりのババイさんが丘の上から
また来いよー!気をつけて帰れよー!」って、叫んでくれて、すごく嬉しかった。
 
 
夏にまた来れるといいなと思いながら、村に向かってアイジャンと一緒に歩き出す。
ママンゴラ(ババイ家冬営地)を出て歩く事1時間ちょっと。村に到着する。行きにお世話になったお宅にあがり、お茶を頂いていたら、ウルギーに行くタクシーが見つかったとの事。村で宿泊することなく、そのままその日にウルギーに帰る事になった。
 
行きは5人のジープに15人詰め込まれながら4時間移動という地獄のような状況だったけれど、帰りのタクシーの中はすかすか。私を含め大人は4人、加えて子ども2人という、ゆったりドライブになった。おかげで風景写真も(車の中からだけど)少しは撮る事ができた。
 
 
春のアルタイへ向かう道。夏のように綺麗な緑はお目にかかれなかったものの、これはこれで綺麗だた。
 
さて、車は想像以上に順調に進み、これは4時間と言わず3時間弱くらいで着いちゃうんじゃないか?!と思った。が。
 
がったん!
 
突然、すごい変な音。え?なに?
 
車が止まる。え?なに?なに?
 
運転手も何が起きたかわからない様子。どうやら、部品の何かが、外れて落ちた??
すぐに車のボンネットをあけて、チェック。こっちの運転手は車が壊れても自分でちゃんと修理できてこそ運転手。とはいえ、なかなか原因がわからず、しばし足止めをくらってしまった。まぁ、これもモンゴルらしいのか。あまり焦らず、あまり時間を気にしすぎず、とりあえず直るのを待つ事にしよう.....。



 

いつかは動くだろうと待つ事1時間半。遂に車は再び動き出した!この待ち時間が異様に寒かった......。春のモンゴルはまだまだまだまだ、寒い。砂埃をおもいきりたてて、ウルギーに向かう最後の一本道を一気に突っ走り、やっと到着。ああ、疲れたー!
 
クグルシン家についてすぐにバタンと床に寝転がってしまった。ああ、疲れたー。でも、疲れてもまた行きたくなってしまうのが田舎のいいところ。夏にアルタイに行けるように、そのとき色んなもの見れるように、ウルギーにいる間にしっかり準備せねば。
 
***
 
春にアルタイに行ったときに見聞きしたものの話は、これでおしまいです。更新にだいぶ時間がかかってしまい、季節はすっかり夏になってしまいました。明日からそのアルタイにまたしばらく行ってこようかなと、そんな計画をたてている、そんな近況であります。それにしても、滞在二年目は去年より速く時間が過ぎている気がする......。